アメイジング・マイクロツーリズム(!?)in「北九州」の回(その1)~序論・総論編~

皆さん、こんにちわ。(^o^)

最近は気候もすっかり春めいてきました。自分が暮らしている場所は福岡県の片田舎ですが、ここも今週中には桜が見頃を迎えるのではないかと思われます。

YouTubeで北九州グルメな動画を漁っていたところ、こんな動画を見つけました。
この子は個人的に大変に好みのするタイプ(⋈◍>◡<◍)。✧❤❤❤
  

  ここのお話では3月25日がお誕生日だったらしく、おめでとうございます(^^)v
  

まったくどうでもいい話ですが、自宅から最寄りの「資(すけ)さんうどん」でとんかつ(単品)と焼酎(芋)のロックを飲食しました。普通に美味でした。(^^)bf:id:marronkun172:20220327233825j:plain

これもまた全くどうでもいい話ですが、それなりに行きつけだった焼肉屋に11か月ぶりに訪れました。量と質と値段と接客のバランスが良く、総合的に美味でした。(^^)v

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それでは本題に入りましょう。

私は人生のいつ頃からか、観光地という場所には自ら進んで足を運ぶような気にはなれない人間になってしまいました。悲しい人生です。

観光地と言えば、いわゆる「世俗的な幸福主義」を端的に象徴しているような区域であり、そこではリア充どもが老若男女を問わずあちらこちらからウヨウヨと出現してきては常時うろうろと徘徊しています。特段の事情でもない限り、個人的には、とてもじゃないが自発的に訪れたくなるような場所ではありません。

しかし2年ほど前からだったか、その、とある「特段の事情」が発生することとなってしまい、そこで観光地視察の特別な任務が下されることになりました。自分のような重度の非リア充が単独で遂行するには、これは大変に精神的な困難を要するミッションであります。。。

そのようなわけで、私的はあまり乗り気のしない観光地の訪問ではありますが、しかしここで前回の記事に引用した『デミアン』の一節を是非とも思い起してみなければならないでしょう。この言葉がまさかこんな所で生きてくるとは!Σ(・ω・ノ)ノ!

ああ、いまにして私は知った。この世の中で人間にとって、自分を自分自身に導く道を行くより、心にさからうものはないということを。

とかまあ、何だかんだ言いつつも――潜入、開始。 

観光を目的とした北九州市の訪問は、2020年8月、2021年6月、2022年2~3月と、大きく分けて3期にまたがって敢行されたわけですが、今後もまた必要に応じて訪れることになるかもしれません。なお付け加えておくと、自宅からJR門司港駅までは電車で760円で行ける距離です(笑)f:id:marronkun172:20220321232923p:plain
ここで観光に訪れた場所を地図上に落としてみると、黄色で塗った地区(関門海峡めかり~門司港、小倉、八幡~皿倉山展望台~黒崎)が該当します。

こうした観光のスタイルは、最近の言葉を用いれば「マイクロツーリズム」ということになって、これは「日帰り旅行を単にカッコよく言い換えただけじゃないか!」と思わずツッコミを入れたくなってしまいそうですが、そんなことを言いつつも、この新しい観光用語が登場した背景には下記の引用に示したような事情があって、そうした中で提唱された事実に対しては素直に敬意を払いたいと思います。

マイクロツーリズムとは、自宅からおよそ1時間圏内の地元や近隣への短距離観光のこと。新型コロナウイルスによって打撃を受けた観光業界を救う手段の一つとして、株式会社星野リゾートの代表 星野佳路氏が提唱した。

上記の引用元の記事はこちらになります。ここでの私的なミッションとなった北九州市内観光は、当初は門司港のレトロ地区を重点に散策する予定にしていました。「自作の作品づくりのネタをこのあたりで仕入れようかな~♪」といった魂胆です(笑)

ところが、2022年2月26日(土)にJR門司港駅から出てすぐの「旧門司三井倶楽部」(2階部分がアインシュタインメモリアルルーム及び林芙美子記念室となっていて、それらが有料の施設となっている)に入館した時に、入場券の売り場で係員の女性から「福岡県内にお住まいの方ですか?」と聞かれたので「はい」と答えると、「北九州魅力満喫パスポート」という商品を紹介されました。

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パスポートの販売価格は大人400円、利用期間は2021年10月15日(金)から2022年3月13日(日)まで。対象施設は次のとおりです。期間中はこれらの施設が何度でも利用できることになっています。これでは、たちまち元が取れてしまいます!(^o^)

◎パスポートが利用できる施設 ※()内は通常の入場料

1 関門海峡ミュージアム(大人:500円、小・中学生:200円)

2 門司港レトロ展望室(大人:300円、小・中学生:150円)

3 旧大阪商船 わたせせいぞうギャラリー(大人:150円、小・中学生:70円)

4 旧門司三井倶楽部2階(大人:150円、小・中学生:70円)

5 九州鉄道記念館(大人:300円、4歳~中学生:150円)

6 北九州銀行レトロライン「潮風号」(大人:300円、小児:150円)

7 小倉城(大人:350円、中・高生:70円、小学生:100円)

8 小倉城庭園(※11月6日から年度末まで休館)

9 皿倉山ケーブルカー及びスロープカー
 (ケーブルカー・スロープカー往復通し券 大人:1,230円、小人:620円)

 

◎パスポートの販売価格及び購入時に必要なもの

大人:400円  高校生以下:200円  未就学児無料

福岡県民であることを証明するもの(運転免許証、健康保険証など)

さらにこのサービスはスタンプラリーの企画もやっていて、期間中に対象となる7か所のスタンプを全部そろえると400円分の商品券がもらえることになっています。
といっても、これはかなり用途が限定されています。お土産の補助券くらいに思っておくとよさそうです。

マイクロツーリズムで近隣の観光客を呼び込もうとする施策は、先述の引用元の記事にもありましたが、日本の様々な観光地で実施されているようです。北九州市もそうした時勢の流れに乗ったと言ってよいのかもしれません。そこには「損して得取れ」の大阪商人のド根性みたいな、そんな殊勝な心意気を感じます。

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ここで北九州市の概要にも触れておきたいところですが、これについてはWikipediaの記事などに目を通されると良いでしょう(←丸投げ)Wikipediaの記述によれば、この政令指定都市は「高齢化と人口減少が問題となっている」らしいです。北九州市の推計人口(2022年2月1日)を抜粋してみました。

コード 区名 人口
(人)
割合(%) 面積
(km2)
人口密度
(人/km2
40101-3 門司区 92,052 9.9 73.67 1,250
40103-0 若松区 79,236 8.5 71.31 1,111
40105-6 戸畑区 56,690 6.1 16.61 3,413
40106-4 小倉北区 182,162 19.6 39.23 4,643
40107-2 小倉南区 207,848 22.4 171.74 1,210
40108-1 八幡東区 63,902 6.9 36.26 1,762
40109-9 八幡西区 247,816 26.7 83.13 2,981
  合計 929,706 100 491.95 1,890
                         (Wikipediaより引用)
北九州市の人口は1979年にピークを迎え106万人にまで達した後、それからは減少の一途をたどっています。上の表によれば現在は93万人弱となっています。
1万人の位で四捨五入しても、もはや100万都市ではなくなってしまいました。
 
下の図は、北九州市と福岡市の1920年から2015年までの約100年間にわたる人口の推移を示したものです。1920年の統計から始まって、1980年あたりで福岡市が北九州市の人口を追い抜いて、それから右肩上がりの福岡市とジリ貧状態の北九州市とに分かれて、今では両都市の間に60万人ほどの差が開けています。

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          旧5市の合計の人口

  北九州市の人口
  福岡市の人口
  福岡市の現市域にあたる地域の人口    (Wikipediaより引用)
 
福岡県民からすると「福岡市は華やか、北九州市は地味」といったステレオタイプが根付いているように思われますが、これは全国区から見ても同じ意見かもしれません。
ところで、日本の伝統的な美感には「をかし」と「もののあはれ」という二者の美的センスがありますが、これになぞらえれば、福岡市は「をかし」、北九州市は「もののあはれ」ということになるのかもしれません。
個人的な趣味の審美的センスでは「をかし」よりも「もののあはれ」の方により奥床しさを感じたりもします。
さらに趣味の話になると、鉄道マニアや都市景観マニアの人たちにとっては、
北九州の地は大変に魅力的に映るかもしれません。
余談ですが、私はその両者の属性を持ち合わせた人種だったりして、ちなみに
大学生の頃は地理学を専攻していました。ああ、文学部地理学科(笑)
 
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今回、コロナ禍の情勢をマイクロツーリズムで逆手にとって「ピンチをチャンスに!」と考えたのかどうなのかは、こちらからは知る由もありませんが、北九州市が都市空間のアメニティや魅力的な観光地を創造しようとしている悲壮とも言えるほどの努力には、心から敬意を表します。
「北九州魅力満喫パスポート」の発行によって、まずは福岡県民の方から「北九州は思ってたよりもいい街だったよー♪」といった印象が根付いて広まってくれたらいいですね!(^o^)
 
それで自分も2022年2月26日(土)から2月27日(日)、3月6日(日)、3月12日(土)の間にパスポートが利用できる施設を回ってきました。これらの詳細についてはまた機会を改めて語りたいと思います。
 
3月12日(土)にはスタンプがそろって、めでたく商品券をゲットできました。

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(※2022年3月30日追記)
あと、次のページに「皿倉山ケーブルカー・スロープカー」のスタンプがあったのですが、撮影し忘れました。今回の記事を投稿した後で気が付きました(笑)
そのうち貼り付けておきます。すみません。。。(^^;

(※2022年4月3日追記)
この日になって貼り付けました(笑)

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f:id:marronkun172:20220327215525j:plain400円相当の商品券は、門司港レトロ地区の海岸エリアにある「関門海峡ミュージアム」で受領させていただき、数分ほど歩いて門司港レトロ地区の中心部にある「北九州おみやげ館」で門司港みやげの代表選手でもありそうなバナナカステラでも買って帰ろうかと思っていましたが、店内をひと通り回ってみたところ、結局こんなものを購入してしまいました。(^^;(←今回のオチ!?)

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ガールズ無法松(清酒)1,650円&ぬかみそだき(さば)1,080円+レジ袋5円+商品券(ー400円)=合計:2,335円(税込)のお買い上げ(^ω^)

ちなみに、これらはどちらも門司ではなく、小倉に由来する品となります(笑)

余談ですが、「ガールズ無法松」には公式サイトがあるらしいぞ! ('ω')ノ

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以上、今回の記事は北九州市の観光について話題にしましたが、「序論・総論編」ということで抽象的な内容に終始しました。あしからず。
 
今後は「門司港レトロ地区・中心部エリア編」「小倉城、八幡・皿倉山展望台編」「門司港レトロ地区・海岸エリア編」「門司港・清滝エリア編」に分けながら具体的な内容を展開していく予定にしています。なお、次の記事がいつの投稿になるかは未定です。
 
それではみなさん、その時までごきげんよう(^o^)/