【ラブライブ!スーパースター!!】――自己啓発ノススメ!?――TVアニメ第8話放送の後になってから、第4話~第6話の感想をようやく投稿することができた回

皆さん、こんにちわ(^o^)

 

前回の拙記事はニコニコの〈ユーザーブロマガ〉から〈はてな〉の方に引っ越してきて初の投稿となったわけですが、画像・動画を多数拾ってきて貼り付けては頑張ってみたりしたものの、アクセス数からして大爆死してしまいました。。。( ノД`)シクシク…

たぶん、今回もそんなもんでしょう。。。(´・ω・`) 

 

それでも、作る時は作る!(`・ω・´)

アクセスしていただいた皆さまには、ありがとうございます(^^)v

今回の記事はTVアニメの第8話がEテレで放送された後になって完成までこぎつけて、そのために今頃の投稿となりました(^^;

前置きはこれくらいにして、とりあえず本文に入りましょう。('ω')ノ

 

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第4話「街角ギャラクシー☆彡」

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           ♥第4話は「すみれちゃん回」でした♥

このエピソードは、すみれちゃんの「グソクムシダンス」が強烈なインパクトとなって、視聴者にも大好評だったようですね(^o^)

 

しかし個人的には、この「グソクムシすみれちゃん」にはどこか同情するところもあって、これを単に滑稽な晒し者として片付けてしまうには何だか忍びないような気がして、考えようによっては、これはもっと人間にとって普遍的な意味を持った象徴として見ることもできるのではないか?

 

今回の記事は第4話から6話までの感想を語るつもりですが、作成の主な動機となったのは、ざっくり言うと、以上に述べたことなのでした(笑)

 

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そういうわけで、第4話については、これはひとつの寓話として解釈することもできるように思います。ここに登場するグソクムシは要するに、素朴な幸福主義のなれの果ての姿俗物根性のカリカチュア自我の殻に閉じこもった閉塞的な自己存在・・・そういった象徴的な意味合いを帯びている。個人的にはそのように見えたわけです。

 

すみれちゃんのこの「グソクムシ」に漢字をあてれば「愚俗虫」ということになるかもしれません(^ω^)

     

素朴な幸福主義や俗物根性のすみれちゃんは、表面的にはどこか性悪女のように描かれていますが、しかしそれは寓話的な効果を狙ったものとも解釈され、実際的なところで言うと、そこには現実の日常にありがちなわれわれの醜態を美少女化したようなところがあって、ある種の親しみすら感じさせます(⋈◍>◡<◍)。✧♡

 

ここでストーリーの方をちょっとおさらいしてみると、今回のエピソードでヒロイン役となる平安名すみれちゃんは、幼女の頃にショービジネスの世界を経験していて、高校生になった今はスカウト待ちで原宿界隈を徘徊するのが日課になっているということでした。

 

スターに憧れて、ショービジネスの世界で主役やセンターを演じるのが彼女の夢でしたが、いつも脇役ばかりで「それでは役不足だ」と、すみれちゃんはそのような過去の悩みを抱え続けていたのでした。

 

すみれちゃんはスクールアイドルの存在を最近になって知ったところで、「アマチュアの世界なら自分がセンターを取るのもチョロい」と甘い考えを起こして、結ヶ丘の学校アイドル部に入部しました。

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学校アイドル部に入部して、三人の前でショービジネスの経験があることを話す時の、俗物根性丸出しの不遜なテレ顔www

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第4話のすみれちゃんとは対照的に第5話でちぃちゃんが見せた表情は、地道な努力の積み重ねを厭(いと)わない人による謙遜なテレ顔!?

 

すみれちゃんはスクールアイドルの世界でも自分がセンターの座を取れなことを悟ったところで、学校アイドル部をとっとと退部。すみれちゃんのことを心配したかのんちゃんはすみれちゃんの後を付けて行きましたが、かのんちゃんはすみれちゃんの自宅となっている神社の境内まで来たところですみれちゃんの黒歴史を偶然に知ってしまうこととなって、神社の倉庫みたいな場所に監禁されてしまいました。。。

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  すみれ:「グソクムシ~ グソクムシ~♪ グソクグソク グソクムシ~♪……」

 

ところが、かのんちゃんがすみれちゃんの心情を察しようとすると、すみれちゃんはかのんちゃん身柄を速やかに解放し、すみれちゃんは自身の身の上話について、かのんちゃんに語ったのでした。

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 「自分が輝きたい道で輝けない」という人生の苦悩。わかる、おれも。(´・ω・)


さて、かのんちゃんが、すみれちゃん逃亡の件に関する顛末をクゥクゥちゃんに報告したところ、クゥクゥちゃんはすみれちゃんに対して激怒しました。

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今回すみれちゃんが犯した行為というのは、要は自らの利益へと誘導するために学校アイドル部を利用しようとした策略なわけだから、こうなるのも仕方ない(´・ω・`)

 

敬虔なスクールアイドル教徒であるクゥクゥちゃんにとっては、これは神聖なるものを穢(けが)す愚劣極まりない行為であって、またクゥクゥちゃんの「自分がそのために生き、そのために死ねるような真理」に対する侮辱、冒涜である。

 

このような戯け者(たわけもの)に対しては、メンチ切って略式裁判の法廷に引きずり出して、自ら裁きを与えて制裁を加えてやりたいところ。

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これも第5話では、すっかり不協和音な友好関係に。 どことなく「キツネとタヌキ」のコンビにも見える!?

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           注:このシーンは第5話からのカットです。

 

    キツネ女子とタヌキ女子のなかよしコンビは「ラブライブ!」の伝統!?

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                      えり    のぞみ

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                よしこ     ずら丸

 

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それはさておき、クゥクゥちゃんとのタイマンの場でも、自らの不遇な運命を呪うような言葉を残して去っていった、すみれちゃんなのでした。。。(´-ω-`)

     

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「今のすみれちゃんの気持ちを一番理解してあげられるのは、かのんちゃんだよ」と、ちぃちゃんに諭されて、かのんちゃんはすみれちゃんに対して、とあるアクションを起こすことになります。

 

ところで話は変わりますが、すみれちゃんは主役やセンターの座に対して憧れを抱いている。「スターになりたい」という素朴な夢を持っている。しかし、彼女はスターとして舞台に立って主役やセンターを演じることによって、そこからいったい何を求めているんでしょうかね? 

 

周りからチヤホヤされてウハウハな気分を味わいたい、ということなんですかね? 

 

これはわれわれにも大変に心当たりのある、とても馴染み深い欲望ではありますが、こういう願望を強く抱いてしまうような人は、関心がいつも自分の方ばかりに向いているとか、中身に乏しくて心が貧しいとか、いったん何か事を起こしても結局は長続きしなかったり、そういう傾向に陥りやすいような気もします。言ってみれば、こういうのは寂しい人の人生です。

 

チヤホヤでウハウハな欲求が達成されようが失敗に終わろうが、その人が内面に抱え続けている寂しさ、空虚感みたいなのは結局は解消されることはないでしょう(´・ω・)

 

すみれちゃんは表面的にはスターの座に憧れてはいるものの、しかし深層では、実は心から分かり合えるような仲間を求めて続けていたのではないか?

 

そういった解釈に持っていくと、AZALEA(アゼリア)の「GALAXY HidE and SeeK / INNOCENT BIRD」は、ここでのすみれちゃんの心情によく言い表しているのではないかと思われます(^^♪

   

したがって、第4話のタイトル「街角ギャラクシー☆彡」の〈☆彡〉の部分を展開すると〈・ハイド・アンド・シーク〉ということになるのでしょう???

 

すみれちゃんがセンターを担当した時の楽曲はテクノポップがいいでしょう(^^♪

 

ここで第4話のエピソードの方に話を戻すと、かのんちゃんはすみれちゃんを街頭で学校アイドル部(正しくはスクールアイドル同好会)にスカウトという形で勧誘する行動に出ました。考えましたな(^ω^)

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すみれちゃんはこの期に及んで契約金の話を切り出します。

「スター=契約金」・・・これは象徴的な俗物根性の極みとも言えそう(^o^)

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こんなすみれちゃんに対してかのんちゃんは「あるよ。」と自信満々に返して、すみれちゃんの自宅の神社で授与されているお守りを差し出しました。

上の記事では、かのんちゃんが差し出したお守りには、信じ続けること、あきらめないキモチ、すみれちゃんの好きな言葉である「一念天に通ずる」などの意味合いが込められていることが語られていました。当を得た考察だと思います。あっぱれ!(^^)b

 

しかしながら、個人的な趣味の色メガネを通してみると、これはすみれちゃんの「俗物根性」に対して、かのんちゃんはここで「形而上学(けいじじょうがく)」あるいは「実存哲学的飛躍」を遂行した、そのように見えました。すなわち「超越せよ。」

 

素朴な幸福主義や俗物根性を否定はしない。しかしいつかはそれを相対化し超越しなければならない時もやって来る。私たちの未来とはそういうものだ。持論です(^o^)

 

かのんちゃんが彼女の手のひらの上に提示した、すみれちゃんの自宅の神社で授与されているお守りは、個人的な趣味の解釈では「同じしるしを持つ者」の証であり、「世界の豊穣」を開く鍵としての意味合いも込められている。

 

言い換えれば、これは「スクールアイドルを方便に〈新しい世界〉を一緒に開拓しよう!」「お金では買えない宝物を一緒に見つけよう!」と、かのんちゃんがすみれちゃんを誘っているようにも見えて、これいみじくも青春の物語かな。みたいな(笑)

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かのんちゃんたちとの出会いによって、グソクムシの呪縛からようやく解放されることになった、これは歓喜の「ギャラクシー☆彡」!? 剛力招来(ゴーリキショーライ) 超力招来(チョーリキショ-ライ) サナギマンからイナズマン~♬(←ネタが古い)になった、すみれちゃん???

 

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第5話「パッションアイランド」

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          ♥第5話は「ちぃちゃん回〈前編〉」でした♥

この回から東京都神津島村出身のスクールアイドルであるサニーパッションのお二人がストーリーに本格的に参戦してきました。

 

彼女たちはデュオユニットのチームで、去年の「ラブライブ!」全国大会に東京代表として出場した経歴を持ち、またクゥクゥちゃんがスクールアイドル教に入信するきっかけとなった人たちなのでした。

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 クゥクゥちゃんにとってお二人は崇拝の対象、現人神(あらひとがみ)のような存在

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かのん、クゥクゥ、すみれのスクールアイドル同好会の三人とちぃちゃんたちが、かのんちゃん宅の喫茶店で涼んでいるところに、サニパさんが電撃訪問してきて「神津島で開催されるスクールアイドルの夏フェスにゲスト出演してほしい」とのオファーが舞い込んできました。やったぜ!(^_-)-☆

 

しかしながら、ちぃちゃんはダンスのコンクールで夏の都大会に出場するため、今回はスクールアイドル同好会の三人とは別行動を取ることになります。

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第5話と第6話で構成される「ちぃちゃん回」は、一方では水着回と温泉回を兼ねた「神津島リゾート回」でもあって、東京都の離島である神津島村が「ラブライブ!」シリーズの聖地に新たに加わることになりました。

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今回の水着回は肌の露出度は控えめで、こんな感じのシーンとかはなく、またこんな感じのシーンをやるなら恋ちゃんが最も適任だと思いますが、第5話の本編では恋ちゃんは登場しませんでした。

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           注:このシーンは第6話からのカットです。

 

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         ♥恋ちゃんは第5話では「リエラのうた」で登場♥

 

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      第5話では、すみれちゃんとクゥクゥちゃんの仲もさらに進展!?

      

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    一方、東京本土では・・・ちぃちゃんは決戦の日に備えて秘密の猛特訓

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   そして、彼女のスクールバッグに忍ばせたこの書類は何ゆえに!?(つづく)

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第6話「夢見ていた」

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          ♥第6話は「ちぃちゃん回〈後編〉」でした♥

第6話はファンからは「神回だった!」と大好評だったようですが、それはそうと、OPが流れた直後に出てきたこのシーンのクゥクゥちゃんは、前回の第5話にあったあの出来事がよい夢になって現れている模様!?

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          クゥクゥ:「ん~くすぐったいですぅ~♡」

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ストーリーの本題に入る前に少し触れておくと、この回でも「クゥすみ」コンビのテンポのよい掛け合いがグッジョブですね(^^)b

また、第6話ではこの二人が特技とするものも明かされました。

 

サニパさんからのお招きのお礼に手料理を振る舞うつもりのクゥクゥちゃんでしたが上手くいかず、すみれちゃんは見るに見かねて・・・

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      ♥すみれちゃんは料理上手の嫁候補キャラ(⋈◍>◡<◍)。✧♡♥

 

料理は苦手なクゥクゥちゃんでしたが、彼女には彼女の得意とする分野がある模様。

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         ♥クゥクゥちゃんの特技は大道具仕掛け人???♥

神社の娘と信仰に生きる娘(?)による、この二人の関係性というのは、考えようによってはストーリーの尺つなぎや尺稼ぎの要請にも応えてくれるポテンシャル???

 

それはさておき、第1話から陰険な表情を取ることが多かった恋ちゃんでしたが、ここでようやく穏健な表情も見せてくれるようになりました。恋ちゃんは私的には最も気になるキャラなので、これからが楽しみ(⋈◍>◡<◍)。✧♡

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どうでもいい話ですが、音楽科の指定カバンは普通科のようにリュックではなくてスクールバッグなんですね。

 

それで、ここからが本題ですが、この第6話の感想についてですが、個人的な関心ではストーリーの内容について言及していくよりも、物語のテーマ性みたいなものに重点を置いて語っていきたいと思います。そこんとこヨロシク(・ω・)ノ

 

【1】

アニメ「ラブライブ!」の物語というのは、これは伝統的な継承によるものなのか、おおむね次のことが基本的な骨子をなしていたように思います。今回のシリーズとなる「スーパースター!!」もその例外ではないでしょう。

「自分が自分自身になる」ことを成就した人たちが協力しあって、何か素晴らしいものを創り上げていく。

これは社会改良の定石とも言えるでしょう。

反対に「自分が自分自身になれなかった」人たちが結託すると、不穏な活動を企てては社会の解体を促進させ、結果として社会を疲弊・衰退・荒廃させることになります。

 

そういうわけで、本作品が掲げる「みんなで叶える物語」と「私を叶える物語」のコンセプトは不可分な表裏一体の関係をなしていて、社会と政治の双方において重要性を帯びています。

 

準国営放送とも言えそうなNHKが「ラブライブ!」を好きな理由がよく分かる!?

 

【2】

過去にこんな記事を投稿したことがありました。

ここでは「〈心地よい強引さ〉でもって〈外の世界〉へと連れ出してくれた他者との出会いというのは生涯にわたって忘れがたい思い出になりそうなものだと・・・わかる。おれも(´ω`)」などとを語っていました。

これはヘルマン・ヘッセの『デミアン』の感想と「ラブライブ!サンシャイン!!」のAqours(アクア)ちゃんの3年生組の物語についてと、それに加えて自らの少年時代の体験などを重ね合わせて出てきた言葉なのでした。

 

そして、このことはまた「スーパースター!!」における、ちぃちゃんとかのんちゃんとの幼少期の出会いについも当てはまることなのでした。

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第6話では、ちぃちゃんの目線から見た、かのんちゃんとの「出会い」の「思い出」が美しく綴られていました。

 

μ’s(ミューズ)さん時代のTVアニメ「ラブライブ!」2期8話の東條希ちゃんの「出会い」と「思い出」のエピソードは、当時から7年経った今観ても心温まる清々しい感動を誘うので、このへんの描写は「ラブライブ!」の伝統的な継承の源流と言えるかもしれません。

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   ちなみに、μ’sさんの希ちゃんは高校で初めて友だちができたようです。

 

そもそも「ラブライブ!」は女子高生キャラによる「アイドル甲子園」なので、当然のことながらスポ根ものの根本的な主題である「努力・友情・勝利」の側面があるわけですが、それとともに「未来」「憧れ」「夢」「出会い」「思い出」などをとても大切に扱っていて、それが作品世界における美しさの源泉となっているように思います。

 

【3】

それで第6話における主要なテーマとなっていたのが、「ちぃちゃんのダンスに燃やす並々ならぬ情熱はどこから来るのか?」・・・そういうことだったと思います。

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          「よし!」(意訳:「戦闘、開始。」)←???

 

より一般化した言い方を用いれば、「とある個人の行動や活動ついての、なぜ? 何のために?」・・・そういったお題として捉えることができるでしょう。

 

第6話の物語は〈理想化された虚構の世界〉が殊更に顕著に描かれていましたが、これも見方を変えれば、「ラブライブ!」さんは「スーパースター!!」においても〈イデアと実存〉の探求に励んでおられるようで、まったく頼もしい限りです。(^ω^)

 

ヤスパースの実存哲学で重要な概念となっている「実存的交わり」について、本作品なりに表現を試みたところ、珠玉のエピソードが爆誕したようで、今回もよい仕事をされましたね!(^^)b

 

さらに付け加えれば、第6話は特に、未来ある若者たちである少年少女の情操を育むための良いテキストになったものと思われます。

 

ここで、ストーリーの構成について少し見ておくと、東京本土と神津島のそれぞれのシーンが交互に連なった構造となっています。内容を大ざっぱに見ると次のとおり。

 

東京本土:ダンスの都大会で優勝するために秘密の特訓にいそしむ千砂都ちゃん

 

神津島:サニーパッションさんのお二人(聖澤悠奈さんと柊 摩央さん)と

    結ヶ丘女子スクールアイドル同好会の三人(かのん、クゥクゥ、すみれ)

 

・Aパート

 ①東京本土(ちさと)→神津島東京本土(ちさと&恋)→神津島

・Bパート

 ⑤東京本土(ちさと&恋)→神津島東京本土(ちさと&かのん)→神津島

 

ストーリーの骨組みについて大ざっぱに把握したところで、①~⑧の場面から主要テーマに関わっていそうな箇所についてピックアップしていきましょう。

     

――②の場面より――

サニパのお二人が今回の神津島スクールアイドルフェスの舞台となるステージについて、かのん、クゥクゥ、すみれの三人に紹介しているところです。なお、ステージはこの時点ではまだ設営中の状態でした。 

 

この時、かのんちゃんはちょうど新曲の作詞を手掛けているところでした。かのんちゃんはサニパのお二人の話を聞いて「いい話だなー」と感銘を受けたようで、それが詞の着想となったようです。

 

サニーパッションさんの二人の活動に対する情熱を燃やす燃料となっているのは、どうやら地元愛や郷土愛のようです。

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ゆうな:「島って住んでる人の数が限られているからスクールアイドルの私たちが

     中心になって学校のみんなと一緒に島を盛り上げていこうって」
かのん:「島のため…」
ゆうな:「誰かのためって思うと不思議と力が湧くんだよね~」
まお:「大変なことも全部楽しく思えてくるの」

 

――④の場面より――

詞の着想を得たかのんちゃんがさらにヨガのポーズで作詞作業に集中しているところ、いつの間にか隣に聖澤さんがやって来ました。

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         かのん:「さっきの話でイメージが湧いて」
         ゆうな:「さっき?そんないい話したっけ?」

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        かのん:「島のために頑張るとすごく力が湧くって」
        ゆうな:「ああ」

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     かのん:「想像していたんです。自分たちがもしそうだったら、

          どんな気持ちなんだろうなって」

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ゆうな:「君たちは学校のためにやってるわけじゃないの?」
かのん:「はい。学校には活動に反対している人もいてなかなか…。

     スクールアイドルじゃなければ応援してくれるって言うんですけど…」

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ゆうな:「まぁ何かのためじゃないからといってスクールアイドルを続けちゃいけない

     わけじゃないし。歌うのが好きだからって子もたくさんいるよ」

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かのん:「今はそう思うようにしています。ちぃちゃんもそうだと思いますし」
ゆうな:「あぁ、この前のダンスの」
かのん:「そうです。もうすぐ大会があってダンスで結果出したいって

     今頑張っているんです」
ゆうな:「それでこっちには来なかったんだ」
かのん:「ちぃちゃん、小さい頃からダンスが好きで練習続けてきたから」

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ゆうな:「本当に好きなだけなのかな」
かのん:「えっ?」
ゆうな:「よく分からないけど、

     それだけで別行動をとろうなんて言うのかなって」

 

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二人が交わした会話の中で、聖澤さんのさり気ない指摘によって、かのんちゃんは何かの思いへと至り、そこから詞のフレーズが見えてきた模様!?

 

その晩に歌詞は完成したようで、かのんちゃんはその詞を東京本土に残留中のちぃちゃんにレビューしてもらいました。ここで詞の中に登場する「キミ」は、ちぃちゃんを想定しているのでしょう。

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    ここに出てきた詞を一瞥するに、私的にも思い当たる人物が約一名・・・

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         のぞみ:「ふふん♪ そうやよ。それでよし。」

 

それはそうと、昼間の聖澤さんの言葉が背中を押すことになったのか、かのんちゃんがついには次のようなセリフを口にしだして、これは何かに開眼された模様!?

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     かのん:「なんかね私、いろんな人の力になりたいって、

                みんなのために歌いたいって思ってて」
     ちさと:「うん」

基本的に「ラブライブ!」は成長物語の作品世界であって、いやしくも主人公キャラにもなれば、短期間でこれくらいの内面的な成長がなければならないのだ。('ω')ノ

 

――⑤の場面より――

ここでは東京本土にある結ヶ丘女子の庭園のような校庭で、ちぃちゃんと恋ちゃんが対話しているところで、前回にフラグを立てた退学届の件とちぃちゃんのダンスにかける情熱の理由が、今ここでついに明かされることになったのでした。

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ちぃちゃんがダンスにかける情熱の発生源は彼女の幼少時代にまで遡って、それは実を言うと、かのんちゃんとの出会いがきっかけになっていたのでした。

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ここで、かのんちゃんとの「出会い」の「思い出」がちぃちゃんによって美しく語られることになりました。なお、その詳細はここでは割愛させていただきます。

エピソード第6話のテーマ性に即して言えば、ちぃちゃんのダンスに対する情熱は、かのんちゃんへの友情に対する忠誠心から来ているらしい。それが彼女の心の中で、幼少だったあの頃から変わらず、今でも熱く燃えているようです。

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ちさと:「かのんちゃんの力になるには今の自分じゃダメだって。

    かのんちゃんのできないことを一人でできるようにならなきゃって」
れん:「一人で?」
ちさと:「そう」

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    ちさと:「一人で結果を出して自分に自信を持てるようになりたい。

        それまではかのんちゃんと一緒に何かやるのはやめようって」

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      れん:「それでスクールアイドルに入らなかったのですか?」

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    ちさと:「うん。自分で決めたことだからね。ダンスで結果を出して、

         かのんちゃんの力になれるって、自分で思えるまでは」

理由については後ほど触れたいつもりですが、このシーンでの二人のやり取りの中で、ちぃちゃんが自らの自立性を強く意志しているところなどは、注目に値すると言ってよいでしょう。(・ω・)ノ

 

――⑦の場面より――
「高校生ダンス 夏の都大会」当日、会場で出番を待つちぃちゃんの前になぜか、かのんちゃんが駆けつけてきました。

神津島調布飛行場の午前の空の便を使って、調布飛行場から都心にある会場までひたすら走ってきたのでしょうか。これは理想化された虚構の世界なので、それくらい盛っておいた方がロマンチックでしょう(^o^)

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    かのん:「来ちゃった。なんか電話で話してた時、変だなって思って」

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     かのん:「なんか、ちぃちゃんすごい不安なんじゃないかって。

          勘違いかもしれないけど…」

精神的な自立を意志していたはずのちぃちゃんでしたが、ここでもまたかのんちゃんに支えられることになって、やや自己嫌悪気味になられた模様!?

 

しかしそこで、かのんちゃんもまた、ちぃちゃんに支えられてきて歌を続けることができた自分について告白します。かのんちゃんにとっても、ちぃちゃんの存在は刺激、慰め、励みとなってきたのでした。

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      かのん:「私ね、あの時本当に感激したの!全身が震えた!」

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     ちさと:「私かのんちゃんのできないことをできるようになる!」

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    ちさと:「かのんちゃんの歌みたいに大好きで夢中になれるもの!

         私も持てるようにがんばる!」

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かのん:「なんてかっこいいんだろうって。私もちぃちゃんのこと見習わなきゃって。 

     真似できないくらい歌えるようにならなきゃって」

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            ちさと:「あっ…」

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  かのん:「ありがとう。あの言葉があったから私、今こうして歌っていられる」

 

ちぃちゃんはダンスの都大会で見事というか無事にというか、とにかく優勝できたみたいで、おめでとうございます。ですが仮に優勝できなかったとしても、かのんちゃんは持ち前の心地よい強引さでもって、ちぃちゃんを神津島に連行していたでしょう。

 

励ましの応援に来たようで、実は迎えにも来ていた・・・そうだったのか???

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都大会の名称は「東京サマーダンスチャンピオンシップ」というらしい(・ω・)ノ

ちぃちゃんは高校ダンス界では東京代表。ということは、ダンスの分野では、この子はもはやサニーパッションさんと肩を並べるレベル!?

 

第6話では新曲も披露されました(^^♪

  

 

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今回の記事は第6話の感想のところでやや手こずってしまいましたが、しかしそれも、「中途半端な情熱を燃やして、何の結果も出せず、したがって自分に自信を持つこともできず、誰かの力になれるようなこともまずありえない」――そうした今の自分の姿がはっきりと見えてきてから、突如として完成の目途が立ってきました。不思議なことですが、現実にはそういったこともありえます(笑)

 

何らかの自覚に至って、そこで問題点が洗い出されたり、明確な方針が見えてきたりして、それが具体的なカタチとなっていく。――そう言えば、かのんちゃんの作詞の作業もそういったプロセスを経たものでした(←???)

 

僕もこんな記事を作ったりしているわけですが、その動機となるのは単なる自己満足というのも確かにあるにはありますが、その他にも「自分がそのために生き、そのために死ねるような真理」の探求、「真・善・美」の探求、「イデアと実存」の探求などを目的としていて、またそういったものを探求するようになった背景には、自分のこれまでの人生の中で何か思うところがあったからなのでした。。。(´・ω・)

 

自分は元来「誰かのため」を思って行動を起こせるような殊勝な人間ではありません。しかしながら、自分が誰のためでもなくただ真面目に一生懸命に取った行動がたまたま誰かのためになったケースもあったように思います。いや、確かにあった。

様々な利害関係が錯綜して絡み合っている現実世界では、そういった事象も十分に起こり得ます。要は「誠意ある行動」だと思います。

 

個人的な倫理観では、自分に利益を誘導するために他人を利用したり踏み台にしたり、また悪意を持った行為などを働いたりしなければ、また度が過ぎて利己的であったり自己中心的であったりしなければ、人並みな思いやりの心さえあれば、人としてはそれで十分に善良だと思います。

 

ところで、第4話のすみれちゃんのスノビズム(俗物根性)にはずいぶんと身近な親しみを覚えましたが、第6話のちぃちゃんとかのんちゃんの関係性については、これは悟性によって理想化・理念化された世界に感じられました。とはいえ「イデアと実存」を探求する者にとっては、こういうのは是非とも歓迎したいところ。

未来ある若者の人たちは、このエピソードを目に焼き付けておくなり、胸に刻んでおくなりされると、人間としてよい人生が送れるかもしれません。(^^)v

 

ここでまた唐突な話題を振ったりするわけですが、こうした議論を展開している途中で突如としてA.マズローの「自己実現理論」「欲求の階層理論」というものが思い出されました。これは言うなれば、自己啓発の古典みたいなものですが、ここで考えたことはつまり、この理論・仮説を「ラブライブ!スーパースター!!」の物語に当てはめてみると興味深い考察が得られるかもしれません。(^ω^)

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やぎぺー先生の記事にあったこの図を参考にすると、「スーパースター!!」の物語は、見方次第では「欠乏欲求から成長欲求への飛躍」を成就する物語と言ってもよいかもしれません。かのんちゃんやちぃちゃんは確かにそうした欲求レベルにありました。
また、ちぃちゃんの「自己実現の欲求」には自立性の欲求も含まれていました。

マーケティングの視点で言えば、「スーパースター!!」の物語は実は「承認欲求」から「自己実現の欲求」にさらに進みたい人たちにとって最も訴求力を持っていると言えるのかもしれません。

 

さらに5人体制のLiella!(リエラ)として活動することになった暁には、さらに高次の「超越的な自己実現の欲求」を志向することになるでしょう。最も自然なことが起こるとすれば、そういうことになるでしょう。

 

それはそうと、声優リエラちゃんの福岡公演は自分にとっても馴染みのある場所の近所で行われるので、最速抽選申込みで当たってほしいです(笑)

 

今回の記事はこのへんで終わりにしようと思います。

それでは皆さん、ごきげんよう(^ω^)